Skip to content
左端が初代森川栄、右から二番目が二代森川武
左端が初代森川栄、右から二番目が二代森川武

浜作新本店 開店のご挨拶

災禍の中、二回目の夏を迎える事となりましたが、皆様におかれましては、万全の備えで、益々ご健勝の事とお慶申し上げます。さても四柱推命によりますと、本年は私に取りまして、あまり運勢が奮わない年で、新しい事は慎むべしとの事でした。しかしながらその中で、唯一令和三年七月六日、即ち来月六日だけは他日の劣勢を万倍優って、余りある大極上大吉兆最上最高の陽気満聿、佳気満高堂のココ前後十年で、最良の大安吉日だそうでございます。従いまして昨冬、その事をご教示頂きました時から、密かにその日七月六日を再開店の日と心に決めておりました。さりながら今年に入りまして世情いよいよ混沌として不透明な展開には期日も紆余曲折、皆様にも声高く開店のお知らせをすること能わず、ご心配をおかけいたしました。ここに改めて長らくお待たせ致しました事、心より深くお詫び申し上げます。しかしながら、お陰さまで、また関係諸々の方のご厚情により、三月の起工以来、正しく突貫にて竣工の目処も、何とか建ちまして、本日正式に六日の新本店開店をお知らせする事が出来ました。このご時世の中、ここに至りました事、御贔屓さまのお陰と感激にたえません。それに伴い今度の新店舗では富永町以来、祖父、親父、私と三代、五十五年に亘り、何十万人のお客様をお迎えした樹齢三百年の総檜一枚板のカウンター、またその一代前のこれも樹齢三百年の旧旧本店のカウンターも、俎板、盛り台ととして、復活させます。お客様からは真の俎板、焚き場、炭焼き場、盛り場すべてご覧頂く事が出来る、板前割烹の元祖創業のスタイルに戻す事にいたしました。

浜作座 楽屋を見せて 金をとり
  秀山 初代中村吉右衛門

あと五年で我が浜作も、創業百年を迎えます。誠に烏滸がましながら、命の次に大切なこのカウンターと共に、毎日一期一会で勤める所存でございます。皆々さまにおかれましては何卒、あいかわりませず、御贔屓お引き立ての程お願い申し上げ奉ります。先ずは遅ればせながらのご挨拶にて失礼仕ります。
嬉しい事に、新町の新本店の前には二年ぶりで、祇園祭あと祭りで、北観音山が建つ事が決まりました。吉報でございます。

三代浜作主人 森川裕之敬白